用語解説コラム

PIRセンサー(人感センサー)とは

PIRセンサー(人感センサー)とは

PIR(Passive Infrared Ray)センサーとは受動赤外線センサーの略語で、
一般的に人体感知センサーや人感センサーなどと呼ばれています。
物質から放出される遠赤外線の量と動きを検知し  、人や動物などの動きを判別します。
主に警報器、自動照明、防犯カメラなどに使用されています。

PIRセンサー(人感センサー)とは

弊社の取り扱っている以下のネットワークカメラにも搭載されています。

IPC-07FHD-T

IPC-07FHD-T
製品ページ

IPC-06FHD-T

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PIRセンサー(人感センサー)のメリット・デメリット

PIRセンサーの強みと弱みを把握することで、より適切な防犯カメラの運用が行えます。ここでは、防犯目的でネットワークカメラを設置した場合をご紹介します。

メリット

●常時録画を行わなくても良い

センサーが反応した場合に録画開始することができます。必要な時だけ起動させることで電力を節約できます。また、何も映っていない録画時間を削減できるため、録画容量の圧迫を避けられます。

●必要な場面だけチェックできる

センサー検出後に写真付きメール配信やプッシュ通知を
行う設定をすることで、必要場面だけを抜き出して確認できます。人があまり来ないはずの場所や夜間の監視に適しています。

PIRセンサー(人感センサー)のメリット・デメリット

デメリット

●設置環境によっては誤作動の可能性がある

赤外線を検知しているため、人以外の動物に反応してしまうことや、光や温度によって誤作動を起こしてしまう恐れがあります。

人通りの多い場所に設置した場合、センサーが常に反応し、必要のない通知がたくさん来てしまいます。夜間だけ監視したい場合はスケジュール設定をすることで解決できます。

PIRセンサー(人感センサー)のメリット・デメリット

設置時の注意事項

高さと角度

  • カメラを高い位置に設置すると、広い範囲をカバーできます。角度は侵入者の顔を捉えるように調整しましょう。撮影範囲を入念に確認し、敷地外が映らないようにしましょう。敷地外が映り込んでしまうと、トラブルの原因となるためです。

遮蔽物の回避

  • 防犯カメラの視野を遮るもの(植物、壁、家具など)を避けて設置してください。カメラの視野が妨げられると、不審者の動きを正確に記録できなくなります。

夜間モードの確認

  • 夜間モードを備えたカメラは、赤外線を使用して撮影します。壁が近い場合、反射によって映像が真っ白になることがあります。昼間だけでなく、夜間もきちんと撮影できるか、映像を確認して調整しましょう。

プライバシーの配慮

  • 周囲の人々のプライバシーを侵害しないよう、カメラの視野を調整してください。防犯カメラの設置前に知っておくべきガイドラインでは、「設置の目的」「撮影の範囲と設置場所」「カメラの設置の表示」など運用の際に留意すべき事項が定められています。

PIRセンサー(人感センサー)が反応するもの

PIRセンサー(人感センサー)は、主に人の動きを検知するために設計された非常に便利なデバイスです。しかし、その感度の高さゆえに、以下のようなさまざまな対象に反応することがあるため、設置場所や周囲の環境に十分な注意が必要です。

人間や動物

PIRセンサーは人間だけでなく、ペットやネズミ、野生動物にも同様に反応します。たとえば、小さな猫や犬が部屋の中を動き回るだけでセンサーが反応することがあります。

温度を持つ物体

PIRセンサーは人間や動物に限らず、温かい物体が近くを通ると、それを検知することがあります。たとえば、熱を持った家電製品や温かい飲み物がセンサーの視野に入ると、誤作動を引き起こす可能性があります。

暖房機器の熱

PIRセンサーがヒーターやストーブなどの熱源を捉えると、反応してしまうことがあります。特に、温度の変化が激しい環境では注意が必要です。

日光や強い光

意外かもしれませんが、PIRセンサーは太陽光や強い照明にも影響を受けることがあります。たとえば、急に日差しが差し込んだり、強いライトが当たると、センサーがそれを検知してしまうことがあります。

風で動くカーテンや植物

風が強い環境でカーテンや植物が揺れると、その動きによって温度変化が生じ、PIRセンサーが反応することがあります。これも誤作動の原因となり得るため、設置場所の選定は非常に重要です。

人体感知と動体検知の違い

カメラの機能にはPIRセンサー(人体感知センサー)とよく似た用途で使用される動体検知機能というものがあります。

人体感知と動体検知の大きな違いはその判断基準にあります。 人体感知は上述の通り、赤外線を判断基準にしています。 動体検知は映像内のデータ変化量を判断基準にしています。
つまり、映像が暗い状態から明るくなったり、カメラの前を何かが遮ったりするなど、変化が起こった場合に反応します。

ガラス越しの場合、動体検知は動きの有無で検知が可能ですが、人体感知は発熱体に反応するためガラス越しの検知はできません。 2つの機能を使い分ける場合、「人」に重きを置くのであれば人体感知、「変化」に重きを置くのであれば動体検知といったような選び方がおすすめです。

人体感知と動体検知の違い

後悔しないカメラの選び方

しっかりと機能把握をしないままにカメラ設置・運用を行う場合、カメラの活用範囲が狭まってしまい、満足のいく結果が得られない場合があります。
それを避けるためにも用途を考え、場面に合ったカメラを選ぶ必要があります。
カメラの選定が難しい場合は、お気軽にお問い合わせください。

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