サーマルカメラとは?
その特徴と選び方
感染症対策の一環として、近年多くの企業や店舗に導入されている「サーマルカメラ」ですが、それはどのようなものなのでしょうか。その具体的な特徴や仕組みなどを本コラムにて説明していきます。
サーマルカメラとは?
サーマルカメラとは「熱の」という意味のサーマル(thermal)が示す通り、温度を検知するカメラです。サーモカメラやサーモグラフィーカメラも基本的には同じものを示しています。
サーマルカメラは赤外線センサーを利用して温度を検知するカメラであり、非接触で温度測定できます。 また、サーマルカメラは事務機器及び通信機器とみなされるため、法定耐用年数は6年です。
サーマルカメラのメリット
体温計とは違い、非接触で対象の表面温度を測定できるので、感染症拡大のリスクを抑えられます。
また、測定した記録を残せるカメラもあるので、高温者が出たときに過去の測定履歴の確認も行えます。
そして、温度測定にかかる人員を減らせます。ガンタイプの温度測定器であれば最低一人は測定員が必要ですが、サーマルカメラは測定員を必要としません。
サーマルカメラのデメリット
サーマルカメラはガンタイプの温度測定器と比べると高価です。さらに、多くの機能があるものや、精度の高いものは価格が高い傾向にあるため、導入へのハードルが上がります。
また、サーマルカメラは非接触で温度を測定するため、気候などの外的要因に測定結果が左右されます。
●サーマルカメラの注意点
サーマルカメラはあくまで表面温度を測定するためのものであり、体温を測定するものではありません。そのため、実際の体温と異なる表示になることがあります。測定の際はできるだけ外的要因を排除し、表面温度が安定した状態で測定しましょう。
また、サーマルタブは医療機器ではないため、医療目的での使用は行えません。
選び方のポイント
多くのメーカーや種類があるサーマルカメラですが、正しい選定をしなければ想定している効果を得られない場合があります。それを避けるためには、価格、精度、アフターサービス、機能などを総合的に判断することが重要です。
導入ハードルの低さから価格面だけをみて安価なカメラを導入してしまうと、その他の要素が満足いくものではないために買い替えを余儀なくされるケースもあります。製品選びの判断が難しい場合や機能がよく分からない場合は、メーカーに相談してみましょう。
コロナ後の活用方法
今も尚、新型コロナウイルスの感染拡大に伴いサーマルカメラの需要が伸びていますが、コロナウイルスの流行が収まった後も、従業員の健康管理やインフルエンザ予防などの場面で利用できます。
新たな感染症の拡大予防にも使用できるほか、機種によっては顔認証機能によって従業員の勤怠管理ができるものもあります。高い導入ハードルを越えて設置するのであれば、多くの用途で長期間使用できるものを選定することがおすすめです。
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