ソーラー充電式カメラとは?
電源不要、通信工事不要で屋外設置が可能
防犯・監視目的などでカメラを屋外に設置する際、判断ポイントの1つになるのが電源の取り方です。 電源の取り方には大きく分けて以下の3つがあります。
- 1. ACアダプターからの給電
- 2. PoEを利用した給電
3.ソーラー発電など充電式バッテリーを用いた給電
本記事ではその中の、「ソーラー発電によって給電できるカメラ」について説明していきます。
目次
ソーラー充電式防犯カメラとは?
ソーラー充電式防犯カメラとは、太陽光エネルギーを利用して電力を供給する防犯カメラのことです。従来の防犯カメラは電源や電池駆動でしたが、ソーラー充電式防犯カメラは太陽光パネルを搭載し、太陽光から得られるエネルギーを充電池に蓄えることで動作します。この仕組みにより、防犯カメラの使用中にバッテリー切れの心配をすることなく、継続して撮影することができます。
太陽光は無料で利用できるため、ランニングコストも低く抑えられます。さらに、ソーラー充電式防犯カメラは屋外や僻地でも利用できるため、電源の確保に困るような状況でも頼りになります。
ソーラー充電式防犯カメラの用途
ソーラー充電式カメラは主に以下のような場合に導入されることが多いです。
✓ 手軽に防犯カメラを導入したい
✓ 自宅や倉庫の壁に穴をあけずに防犯カメラを設置したい
✓ 電源が引けない場所に防犯カメラを設置したい
✓ 防犯カメラ設置のコストを抑えたい
✓ 配線や配管などで見栄えが悪くなるのが気になる
ソーラー充電式防犯カメラの特徴をしっかりと見極め、状況に応じてカメラを選ぶことで高い効果が得られます。それぞれのメリットとデメリットを把握し、目的に応じてお選びください。
ソーラー充電式防犯カメラのメリット
●電源不要
太陽光発電によってバッテリーに給電できるため、電源を引いてくる必要がありません。
●LAN配線工事不要
通常、IPカメラを設置する際は電源及びLANケーブルの配線に関わる工事が必要です。しかしソーラー充電式防犯カメラは電源工事を行う必要はないため、配線工事を1つ省くことができます。
●停電による影響がない
電源に接続しているカメラは落雷や停電が起きた際に故障してしまうおそれがあります。しかし、ソーラー充電式防犯カメラは電源に接続しないため、停電による影響を受けることはありません。
●電気代がかからない
ソーラー充電式防犯カメラはカメラ自体が発電を行うため、電気代が発生しません。電気代にかかるランニングコストを抑えられます。
●設置費用が抑えられる
設置を行なう際、通常のネットワークカメラは電源配線とインターネット回線の配線工事が必要ですが、ソーラー充電式SIMカメラの場合はどちらも不要になります。本体を固定する工事のみのため、設置費用を抑えることができます。
ソーラー充電式防犯カメラのデメリット
●環境の影響を強く受ける
悪天候の場合や、ソーラーパネルが覆われた場合など、日射時間が不足しているとうまく発電できずにバッテリー切れになってしまうことがあります。
●定期的なメンテナンスが必要
屋外に設置する際は、汚れが溜まりやすいため、定期的な清掃が必要となります。
①ソーラーパネル
ソーラーパネルが汚れていたり、雪や葉っぱなどが積もっていると充電ができなくなります。そのため、定期的な清掃が必要です。
②バッテリー交換
バッテリーは消耗品であり、定期的な交換が必要となります。充電の減りが速くなったら、交換を検討してください。
③PIRセンサー
人感センサー搭載の機種は、汚れていると人体感知ができなくなります。そのため、センサー部分の清掃が必要です。
●ビニールハウス内部やガラス越しでは発電できない
ビニールハウス内部やガラス越しの場所は、一見日が当たっているように見えますが、ビニールやガラスが太陽光を吸収または反射してしまうため充電することができません。直接太陽光があたる場所へ設置してください。
●常時録画には向いていないが防犯効果は期待できる
ソーラーパネルによる充電式のため、防犯カメラのように常時録画には向いていません。但し、検知機能が搭載されている機種は、動くものや発熱体を検知して録画を行います。赤外線センサーによる夜間監視も可能なため、不審者の監視など防犯に役立つ機能が搭載されています。
常時録画が必要な場合は電源から給電するタイプのカメラがおすすめです。
ソーラー充電式防犯カメラの通信
ソーラー充電式防犯カメラは有線で通信をするタイプ、無線で通信をするタイプの2種類に分けることができます。
有線接続(LAN配線)と無線接続(Wi-Fi、SIM通信)
ソーラー充電式防犯カメラを有線接続で使用する場合は、LAN配線工事が必要です。通信速度が安定しているなどのメリットはありますが、導入のハードルも上がります。
無線接続で使用する場合、通信速度は不安定になりやすいですが、工事が不要という点で導入ハードルが下がります。また、無線の場合でも、Wi-Fiを利用する場合、SIM(モバイル通信)を利用する場合とで分けることができます。
Wi-Fi接続とSIM接続
Wi-Fi接続を利用する場合、既に導入しているネットワークを活用できますが、電波の届く範囲や接続可能な台数などを確認する必要があります。また、屋内のWi-Fiルーターから出る電波を屋外のカメラに利用する際には、壁などの障害物によって通信が不安定になったり、近くの他の電波と干渉したりする場合があるため、注意が必要です。
一方、SIM接続を利用する場合はランニングコストが発生しますが、防犯カメラとSIMカードさえあれば運用できるため、Wi-Fi接続よりも導入のハードルが低くなります。使用可能なSIMキャリアを確認し、そのキャリアの電波が届く範囲であればどこでも利用できます。回線が引けない場所でも安心して防犯カメラを運用することができます。
ソーラー充電式防犯カメラのおすすめ設置例
農作物の盗難防止対策に
ソーラー充電式防犯カメラは、農作物の盗難を防ぐためにおすすめの設備です。農作物はほ場と呼ばれる農場での盗難が最も多く、農林水産省のデータによると、全体の48%を占めています。
※ほ場とは:農作物を栽培するための場所のこと。 水田や畑(普通畑・樹園地・牧草地)などを包括する言葉。
農場は一般的に電源やネットワーク環境が不足していることが多いため、電源の確保が難しいことがありますが、直射日光のあたる場所であることが多く、ソーラー充電式防犯カメラの充電を妨げるものが少ないため、設置に適しています。
また、SIM通信対応のカメラならネット環境も不要で、完全ワイヤレスの設置が可能です。配線も気にする必要がなくなります。ソーラー充電式防犯カメラを設置することで、農作物の盗難を抑制し、安心して収穫に向けて作業できます。
ソーラー充電式+SIM通信搭載で使えるIPカメラ「SolLa(ソルラ)」
SolLaは、ソーラー充電式かつSIM通信搭載のIPカメラで、電源不要で工事も不要です。低消費電力設計とソーラーパネルによる充電機能を備えており、長時間の運用にも対応します。また、SIM接続のIPカメラとして、携帯電波が入る場所ならどこでも使用できます。
そのため、導入にあたっては電源工事や回線工事が不要であり、コストを削減することができます。SolLaは、屋外の設置に最適で、僻地の監視や防災のための河川監視、農園や駐車場での防犯など、さまざまな場所で活用できます。
果実盗難対策に導入いただきました
まとめ
ソーラー充電式防犯カメラの設置を検討される際は電源の状況、通信の状況を確認することが重要です。SIM対応のソーラー充電式防犯カメラは太陽光と電波さえ届けば、どんな場所にでも設置ができるので、設置を急ぐ際や工事の手間を省きたい場合は特におすすめです。 防犯カメラの設置・運用にあたってご不明な点がある場合は、防犯カメラメーカーまでお気軽にお問い合わせください。
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