お役立ちコラム

防犯カメラの
録画期間と容量の関係性

防犯カメラの録画をするなら、できるだけ長時間の録画をしたいと思うのではないでしょうか。しかし、長期間の映像や複数のカメラを1つの録画先に録画するには、コストがかかったり、録画機器に負担がかかったりすることがあります。適切な録画期間と容量を考慮して、設置目的や環境に合わせて録画方法を選択しましょう。

録画期間のカギを握るのは使用環境

録画期間のカギを握るのは使用環境

設置する環境や設定によって、録画期間が決まります。また使用する施設によって、推奨される保存期間が異なるため、覚えておくと便利です。

画質(解像度・フレームレート)で変わる

画質で変わる

解像度を高くすると鮮明な映像を映せますが、データ量が大きくなってしまいます。反対に、解像度を下げるとデータ量を少なくできますが、映像が粗くなり、何が映っているか判別しにくくなることもあります。ちなみに、写真を連続して撮影することで動画になりますが、フレームレート(1秒間に撮影される画像の枚数)を下げることでもデータ量を少なくすることが可能です。

防犯カメラの設置環境で変わる

防犯カメラが撮影している場所に色や動きが多い場合、データ量が大きくなります。例えば、店舗や駐車場など、人や車などの動きが多い場所ではデータ量が大きく、反対に、勝手口や倉庫などの動きや色が少ない場所では、データ量が少なくなります。上記のデータ量を比べると、保存期間に約2倍の差があります。

施設ごとの推奨保存期間

防犯カメラを設置する施設によって、適切な保存期間が異なります。個人で利用するときは保存期間が少なくても問題ありませんが、ビジネスシーンで活用するときは、最低でも1週間の保存期間を確保するのがいいでしょう。数日前の事件や事故の確認・警察への提出などが必要になることがあるからです。次の表に、施設ごとの推奨保存期間を記載しましたのでご覧ください。

施設の種類最適な保存期間の目安
自宅3日~1週間程度
マンション・アパート(集合住宅)1週間~1か月程度
コンビニエンスストア・店舗1週間~1か月程度
銀行などの金融機関1週間~1か月程度
工場(食品工場)1年以上

防犯カメラの録画の種類と目的

防犯カメラの録画の種類と目的

防犯カメラを設置する場所や目的によって、選択するべき録画の種類が異なります。

1.常時録画
2.検知録画
3.スケジュール録画

これら3つの録画の種類について、詳しく解説していきます。

1.常時録画

常時録画とは、24時間365日録画し続ける録画方法です。防犯したい場所を常に監視できますが、録画容量が大きくなるというデメリットもあります。公共施設や商業施設、テナントビルなどの多くの人が行き交う場所は常時録画の活用に適しています。不正や犯罪行為の証拠として映像を残すため、顔が認識できるくらいの画質に設定しましょう。ちなみに、多くのHDDやカメラの初期設定は、録画容量がいっぱいになると、古いデータから上書きされ消えていく仕様です。

2.検知録画

検知録画とは、動体検知・人体感知・音声感知などの防犯カメラが変化を検知した際にのみ録画をする方法です。必要なときだけ録画できるので、録画容量を節約できます。例えば、サーバールームで人の入室を検知したときに録画すると、情報漏洩を未然に防ぐ、または抑止力としての使用が可能です。ほかにも、工業地域で立ち入り禁止施設に人が出入りしていないか監視するときにも活用できます。しかし、ファイルを細切れに生成するため、誤検知で適切に録画されない可能性があります。

3.スケジュール録画

特定の時間帯に録画をするのがスケジュール録画です。録画容量の節約はもちろんのこと、必要な映像が見つけやすくなります。例えば、店舗の営業時間帯に合わせたスケジュール録画を行えば、録画容量の節約と監視を両立可能です。ほかにも、深夜の人通りが少ない時間帯に合わせた監視にも向いています。スケジュール時間外、またはスケジュールの設定が誤っていると必要な映像が録画できないので、細心の注意を払いましょう。

容量を節約して効率よく録画するには?

容量を節約して効率よく録画するには?

録画容量を節約して、効率的に録画するためには、次の2つの方法を試すのがおすすめです。

  1. 1.不要な時間を録画しない
  2. 2.画質を下げる

それぞれの方法について、詳しく解説していきます。

不要な時間を録画しない

検知録画やスケジュール録画などを利用して、必要のない時間帯の録画を避けることで、記録容量を節約できます。必要な時間のみ録画することで、不要な録画をしなくて済むからです。例えば、空き巣目的で防犯カメラを設置するときに、検知録画を活用すると人の動きがあるときだけ録画できます。しかし、自宅に帰宅するとき、子供が玄関前で遊んでいるときなども録画がされてしまいます。このような場合には、スケジュール録画を活用し、日中の不在時や深夜の就寝時などの録画にすることで上記の状態を回避できます。

画質を下げる

画質01
画質02

前述しましたが、画質を下げることでも録画容量を節約できます。しかし、防犯目的で活用するときに解像度を下げると、犯人や不審者の顔が見えにくくなることがあります。肝心な部分を確認できないと導入効果が薄れてしまうので、まずはフレームレートを下げてから、解像度を下げるのがおすすめです。上記のように設定することで、解像度を保ちながら画質を下げることができます。

防犯カメラ購入前には相談を

防犯カメラの録画期間は、画質や設置環境によって変動します。また、適切な録画方法を活用することで、不要な時間の録画を避けられ、録画容量の節約が可能です。しかし、設置場所や目的に合わせた録画方法を選ばないと、導入効果が薄れてしまう可能性があります。購入後に「録画容量が足りない」「違う録画方法のカメラを選べばよかった」などということにならないよう、事前に販売店やメーカーに相談しましょう。

当社のViewla(ビューラ)シリーズでは、録画設定の目安に関する資料をご用意しています。カメラを選ぶ際の参考として、対象モデルも記載しておりますので、ぜひご活用ください。

NVRシリーズでは、録画日数や必要な容量を計算するためのツールもご用意しています。カメラの台数を選択し、録画容量を入力すると、何日間録画可能かを計算することができます。

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