監視カメラのデジタルズームと光学ズームはどう違う?
ズームカメラを選ぶポイントとは
監視カメラ(防犯カメラ)を設置する際、広範囲を撮影したいと考えるかもしれません。しかし、用途によっては一部を細かく確認できるズーム機能が必要です。例えばレジでの金種の確認や出入口での人物の確認などです。この記事ではズームの種類と、ズーム機能搭載の監視カメラの選び方について紹介します。
目次
監視カメラのズームの種類「デジタルズーム」「光学ズーム」とは?
監視カメラのズーム機能は、映像の中 の一部を拡大できる機能です。ズーム機能の種類は、「デジタルズーム」と「光学ズーム」があります。この章では、それぞれの違いとメリット・デメリットを解説します。
デジタルズームと光学ズームの違い
デジタルズームとは、映像の一部をデジタル処理し、引き延ばすことで一部分を拡大する方法です。一方、光学ズームはレンズを動かすことで、ピントを調整し、遠くの場所を拡大して撮影する機能です。
つまりデジタルズームと光学ズームは、引き延ばして拡大するか、被写体にピントを合わせて拡大させるかが違います。
デジタルズームと光学ズームのメリットとデメリット
デジタルズームと光学ズームは、それぞれメリットとデメリットが異なります。
デジタルズームのメリットは、レンズを動かさずに拡大するため、監視カメラのサイズがコンパクトで済むことです。またレンズが動かないので、故障のリスクが少ないのもメリットといえます。
デジタルズームのデメリットは、画像データを引き延ばして拡大するため、ズーム倍率を上げると画像が荒くなってしまうことです 。
一方、光学ズームは被写体にピントを合わせて撮影するので、ズーム倍率を上げても鮮明な映像を撮影できます。しかし、デジタルズームと比較して監視カメラのサイズが大きく、高額になりやすいのがデメリットです。
ただしライブ映像や録画映像は、アプリ上で拡大できることがほとんどなので、デジタルズームはほぼ対応しているといえるでしょう。つまり、監視カメラを選ぶ際は、光学ズームを搭載しているかどうかがポイントです。
光学ズームカメラが必要なシーンとは
映像の特定の部分を細かく見たい場合には、光学ズームカメラが必要になります。ここでは3つの事例について紹介します。
レジの上
レジの上に設置する監視カメラには、光学ズームカメラがおすすめです。なぜなら、金種のやり取りを確認するためには、お客と店員の手元を鮮明に映す必要があるためです。
例えば、お客が10,000円札のつもりで5,000円札を出した場合、おつりを巡ってトラブルに発展することがあります。このような場合、デジタルズームでは画像が不鮮明なのでどちらの紙幣だったのかを判別できないかもしれません。
一方、光学ズームであれば鮮明な画像で紙幣の種類を確認できるので、このようなトラブルの際に役立ちます。
駐車場
駐車場も光学ズームカメラが必要な場所の1つです。
駐車場は多くの人が出入りし、トラブルが起きやすい場所のためです。例えば、車上荒らしや当て逃げ、違法駐車、不審者の侵入などが挙げられます。
これらのトラブルが発生した場合、光学ズームの監視カメラがあれば、鮮明な画像により犯人特定に役立つこともあります。
出入口
マンションや店舗、工場などの出入口には、光学ズーム機能搭載の監視カメラが必要です。
光学ズームの鮮明な画像は、モニター監視により出入りする人を細かくチェックできて、不審者を早期に発見できるためです。
また、窃盗などの犯罪が起きた場合は、映像から犯人特定につなげることもできます。
ズーム機能搭載の監視カメラの選び方
ズーム機能搭載の監視カメラを選ぶ場合、設置場所や用途に着目しましょう。具体的には、「屋内か屋外か」と「デジタルズームか光学ズームか」にポイントを絞ると、選択しやすくなります。
屋内か屋外か
まずは、設置場所から監視カメラのタイプを選択します。
(屋内)
屋内の監視カメラには、ドームタイプがよく採用されています。ドームタイプとは、その名のとおり形がドーム状の監視カメラのことです。
ドームタイプが屋内に採用される理由は、見た目が目立ちにくく「監視されている」という圧迫感を与えにくいためです。また、カメラがどの方向を撮影しているのかわかりにくいため、死角をみつけにくいという特徴もあります。360度監視できる製品があるのもドームタイプです。
(屋外)
屋外の監視カメラには、チューブタイプがよく採用されています。チューブタイプとは、筒状をした監視カメラで、いかにも「監視カメラ」という形状です。そのため、犯罪抑止効果が高いといわれています。
ただし、チューブタイプの監視カメラは撮影している方向がわかりやすいため、死角が簡単に見つかってしまうデメリットがあります。また屋外に設置する場合は、夜間モードの性能と防水性能にも注目してください。
夜間モードは高感度カメラや赤外線を利用し、暗闇でも撮影できる機能のことです。夜間モードを搭載していると、夜間の不審者の侵入時に役立ちます。
デジタルズームか光学ズームか
次に、用途に合わせてデジタルズームか光学ズームかを選択します。
近い場所を監視する際はデジタルズーム
デジタルズームは安価に購入できる点がメリットです。そのため、そもそもズーム機能を必要としない場合や、高いズーム倍率を使用しない場合におすすめします。
例えば、「店舗内に複数のドームタイプの監視カメラを設置する」場合や 「工場の生産ラインで被写体に監視カメラを近づけて設置する」場合など です。このような目的の場合は、デジタルズーム機能で十分です。
ズーム機能の必要性があるなら光学ズーム
レジや駐車場、出入口など、ズーム機能が必要な場合は光学ズームの監視カメラを選択しましょう。
光学ズーム機能搭載をお探しの方におすすめのモデルは、「Secula(セキュラ) SCL-02DE01」と「Secula(セキュラ) SCL-04TE01」です。
ズーム機能搭載の監視カメラ(防犯カメラ)
ソリッドカメラにはズーム機能を搭載しているカメラが多数あります。その中でもバランスの取れた機種 「Secula(セキュラ) SCL-02DE01」と「Secula(セキュラ) SCL-04TE01」の特徴は以下のとおりです。
製品名 | 2MP カラー暗視高機能ドーム SCL-02DE01 | 4MP カラー暗視高機能ドーム SCL-04TE01 |
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商品画像 | ||
ズーム方式 | 光学ズーム+デジタルズーム | 光学ズーム+デジタルズーム |
形状 | ドームタイプ | チューブタイプ |
レンズ | 電動バリフォーカル | 電動バリフォーカル |
最大解像度 | 2MP:1920×1080 ※200万画素 | 4MP:2592×1520 ※400万画素 |
保護機能 | 防水防塵:IP67 耐衝撃性:IK10 | 防水防塵:IP67 |
どちらの製品も光学ズームに加えて、デジタルズームでさらに遠くの細かな部分を見ることができます。
また電動バリフォーカルとは、レンズを電動で動かしピントを調整する機能のことです。反対に手動バリフォーカルとは、レンズを直接触って調整する方法を指します。
電動バリフォーカルの場合は遠隔でズームをすることができますが、手動バリフォーカルは設置時にレンズの位置と画角を決めます。両製品は電動バリフォーカルの監視カメラのため、遠隔操作でピントを調整できるのが強みです。
まとめ
監視カメラを設置する際は、ズームの種類が重要なポイントです。
ズームを使用する可能性がある場合は、より遠くを鮮明に映せる光学ズームがおすすめです。一方、コストを抑えたい 場合や近い場所を撮影するのであれば、デジタルズームが適しています。
監視カメラを選ぶ際は、 用途にあったズーム機能搭載の監視カメラを選びましょう。
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